防風林を切る

 

 父が４２年前に田んぼを買い、埋め立て、家の周りにずっと防風林を植えた。

家の周り全部なのでかなりの量の木で周りの家５件に迷惑をかけ続けて来た。

そればかりか、今の切るタイミングを逃すと

費用も２倍、３倍と膨らんでくるような気がするし、子供にも迷惑をかける。

せっかく、父が良かれと思って植えた木が今は私達家族の悩みの種になり、

花粉症の私以外３人はこの木でかなり打撃を受けている。

そればかりか、風や台風のたびに木が倒れてくる。

ちょうど切ってくれる人が出来たので、思い切ってお願いした。

 

家の裏の防風林。

切る前の（季節が違う２枚の写真）防風林の様子。

こんなに変わってしまった。。。びっくり

等間隔に木を残し、上半分以上を切ったら、ただの棒のよう・・・

防風林のつもりで残したのに、意味無くなっちゃった。。。

今度は横の防風林の昨年のようす。。。

これを切る瞬間をデジカメで撮りました。

こんな感じで全部切り落としてしまいましたので、隣が丸見え。

残した木は一番最初の裏の木だけなので、他の周りはスッポンポンです。

さっぱりしたけど、父に申し訳ない気もする。

植えた時より、数倍のお金をかけて切り落とす。

そして、その切った木を処分するのは切る費用の２倍近く掛かると言われ、

どうしようか迷っている。

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赤松なら焼物の燃料に出来るけど、この木では火力がなく無理。

主人とまきストーブでも買おうか・・・と・・・

悩む。

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４０年という歳月はとてつもなく長い・・・

この木の化け物のように巨大化した姿がその歳月の長さを物語っている。

毎日毎日はそんなに変化してないのに、

４０年を経るとこんなにも自然や世の中が変化を遂げるのである。

毎日の積み重ね、小さな成長のなんと恐ろしいことか・・・

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２０年前に居なくなった父はこの様子を見て、どう思うのだろうか・・・

と考えながら、

さっぱりした周りを見て、何か自分を裸にされた気持ちにもなる。

髪を切った清々しさと長い髪を切り落とした寂しさで

私のこころの中は混沌としている。

　　　　　　

厄介だなぁと思っていた防風林は

きっと今まで私たちを風から守ってくれたのだと思う。

これから、世の中と同じく我が家も風当たりが強いと思うけど、

何とか二人で乗り切って行きたいものである。

　　　　　　

父や母がいなくなり、そして子供たちがいなくなり、

また二人に・・・

新しい年度に周りの守られるものもなくなり、

新たな出発点に帰った気がした。

人生は何度か節目があり、そこからまた始まるのかも知れない。。。

 

コメント 2

まぁ、ほんと綺麗さっぱり。
これだけさっぱりしてしまうと、大風があったとき逆に心配です。
赤い車、まるで外国の風景みたい。
防風林と横並びにあるのは煙突？ですか。
おじいの家は裏の杉をすべて伐採したら、井戸の水が出なくなってしまいました。
by わか (2009-04-02 22:27) 

わかさん・・・赤い車は外車で、我が家のではありません。
私は「ぼろいトタンカー」なのです。。。
煙突は「穴窯」の煙突なのですが、最近焚いてないなぁ～
木を切ると、水が出なくなる？
自然の原理からしたら、ありえるかも・・・
台風19号のような突風がきたら、大変なような気がします。
風に耐えられる体にしとかなくっちゃ！（笑）
by mutumin (2009-04-03 08:30)