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思い出が詰まった展示室の壁 [仕事(焼物・美術工芸)]

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雪が消えてきたら、隠れていた壁もはっきり浮き出て見えるようになった。

普段気にしないのに、昨日はそばを歩いていたら、ふと写真を撮りたくなった。

SC06063.JPG

この展示室を作って、21年の歳月がたったのだと・・・

子育てしながら、これを作ったんだから、若かったんだろうなぁ・・・って・・・

子供が生まれてまもなく、壁を2人と職人1人で1週間かけて、作りあげた。

今までの失敗作品が勿体なくて、いわば廃品利用のようなものだ。

でも、壁を見る度、自分の歴史を感じる。

焼物をやり始めて12年の失敗の遍歴が・・・

幼稚園の子にこんなものも作らせたなぁ・・・

季節の行事である節分の鬼、サンタクロースの皿、お父さんの顔の付いた灰皿。

その他、いろいろ、幼稚園児でも作れるようにいろいろ工夫して考えた数々。

その見本品を張り付けてある。

kabe.gif

時々、私が教えた子たちが、大人になり、お客様として訪ねて来て、壁を見入っている。

「私もこれ作ったぁ[exclamation]」とはしゃぎながら、話している姿。

なんか嬉しい[exclamation] [わーい(嬉しい顔)]

私の思い出でもあるが、幼稚園や保育園で体験した子たちの思い出でもあったのだ。

そうでないものもあるのだが、ほとんどは失敗作品なのだから、

それを見る度、胸がキュンとなる作品も多い。

SC06061.JPG

このイカは、電気窯で素焼きをしていて、焼いているのをすっかり忘れて、

夜700度でスイッチを切るはずが、朝に気付いて1200度になり、使えなくなった。

おかげで、至る所にくっついたイカが張り付けてあり、「気をつけろ[exclamation]」という私の教訓。

「見せしめのイカ」なのだ[exclamation]

その他、見せしめはいろいろあるが、その時は、自分の失敗を軽く受け流せなくて、

かなり悩んだが、それも20年経つ今はと笑って言える。

時というのは、不思議な力を持つ大物のように感じる。

SC06062.JPG

この壁の12年間では収め切れない、その後の20年の失敗作品群を

どうしようか、考えあぐねている。

特に失敗率の高い、桜シリーズやりんご釉の失敗作品は溢れかえっているのだ。

今年あたり、捨てに行くかかどうかと悩んでいる。

片づけていかないとどんどん物が増える。

思い出の作品を眺めながら、過るいろいろな私の思い。。。[揺れるハート]

年をとったのかも知れない。。。[ふらふら]

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